トラクター・サプライ(Tractor Supply Company、ティッカー:TSCO)という社名なのに、公式の説明は「トラクター以外なら何でも」です。
これは、同社自身の言い方です。公式ファクトシートは、「何を買えるのか」という問いに、英語で「Everything except tractors.」と答えています。ただし同じページは、扱う商品としてトラクターやトレーラーの部品とアクセサリー、乗用モアを挙げています。
1938年の出発点は、トラクター部品の通信販売でした。社名はそのまま、店の中身は家畜の飼料、ペット用品、フェンス、工具、発電機、衣料まで広がっています。この記事では、同社の商品と顧客像から、アメリカの農村生活を見ていきます。
トラクター・サプライ店は49州に2463店 農家から郊外・農村の住宅所有者まで
2026年6月27日時点で、同社はトラクター・サプライ店を49州に2463店運営しています。このほかにペット専門店のペットセンス・バイ・トラクター・サプライを23州に209店持っており、店舗は全体で2672店です。会社は主な顧客を「ニッチな市場」と呼び、農家、馬の所有者、牧場主、趣味や副業で農業をする人、郊外や農村の住宅所有者、請負業者や職人を挙げています。
2025年度の売上構成を見ると、家畜・馬・農業関連が27%、ペット関連が24%、季節用品・レジャー用品が24%、トラック・工具・金物が15%、衣料・ギフト・装飾品が10%でした。社名は部品の通信販売から来ていますが、いまの品ぞろえは農村生活の全体に広がっています。

売っているのは「何度も必要になるもの」
トラクター・サプライが10-Kで強調しているのが、C.U.E.と呼ぶ商品群です。Consumable, Usable and Edibleの頭文字で、家畜の飼料や寝床材、ペットフード、鳥の餌、潤滑油、プロパン、肥料、除草用品などが例に挙げられています。
同社は、こうした生活や維持管理のために定期的に使う商品を重視しています。さらに2025年度は、自社所有ブランドと独占ライセンス商品群を合わせて売上高の約30%を占めました。全国ブランドだけを並べるのではなく、自社側の商品群も組み合わせているのが事業の特徴です。
1938年、始まりは台所のテーブルでした
公式の説明が「トラクター以外なら何でも」になったいまも、出発点にはトラクターがありました。公式沿革によると、1938年、チャールズ・E・シュミット・シニアがシカゴの自宅の台所テーブルから、トラクター部品の通信販売を始めました。
2022年の会社発表によると、シュミットがノースダコタ州ミノットに店を開いたのは、トラクターの所有者が多いテキサスとサスカチュワンのちょうど中間にあったからでした。同じ資料は、当初の事業が農家にトラクター部品を提供する通信販売だったと説明し、店舗でペット用品、動物用飼料、プロパンタンク、フェンス、工具、屋外用動力機器、衣料などを扱っていることも紹介しています。
日本との接点を、子会社一覧と公式サイトで確認します
2025年度Form 10-Kに付いたExhibit 21を確認すると、掲載された子会社の「Jurisdiction of Organization(組織法域)」はミシガン、テキサス、デラウェア、ミズーリ、フロリダの各州で、Japanの記載はありません。今回、公式サイトとIRサイトを確認した範囲では、日本語版の公式サイトも確認できませんでした。
S&P500に連動するインデックス投信を積み立てているなら、その投信を通じて、この会社への投資を間接的に含んでいることになります。
アメリカ人にとっては、農業と技能職の若者を応援する会社でもあります
「Life Out Here」を掲げる同社は、店の外でも農村コミュニティーとの接点をつくっています。2026年9月2日の発表によると、全米FFA機構と2022年に始めたFuture Leaders Scholarshipでは、これまでに500人を超える学生へ総額400万ドル超を支援しました。2026年度の146人が目指す進路には、農業ビジネス、農業工学、獣医療のほか、溶接、建設、ディーゼル整備などがあります。
同社の2025年度Form 10-Kは、店舗が主に大都市圏の外側にある町や農村地域に位置すると説明しています。49州に店を置き、農場の資材を売り、農業や技能職を学ぶ若者も支援する。トラクター・サプライを見ると、都市部のブランドだけでは見えにくいアメリカの生活圏が少し見えてきます。
雑談で使える一言
「トラクター・サプライは、トラクター部品の通信販売から始まって、いまも部品を扱っているのに、公式サイトでは『トラクター以外なら何でも』と説明している会社」です。
会社名だけを見たときと、店の中身を知ったあとで、同じ「Tractor Supply」の響きが少し違って聞こえます。
これであなたは、500社のうち23社を知りました。
リファレンス
- SEC Form 10-K(2025年度):商品構成・店舗・事業方針を確認
- Tractor Supply Fact Sheet:顧客像と「Everything except tractors.」、扱う商品を確認
- Tractor Supply History:1938年の創業経緯を確認
- Tractor Supply 2022年1月28日発表:創業時の商品、ミノットを選んだ理由、店舗の商品例を確認
- SEC Exhibit 21:2025年度の子会社一覧と組織法域を確認
- Tractor Supply 2026年9月2日発表:FFA奨学金の実績と、2026年6月27日時点の店舗数を確認
※本記事はAIを活用して作成し、編集部が公的機関の発表などの一次情報にもとづいて事実確認を行っています。詳しくは編集方針・AI利用ポリシーをご覧ください。


