転落家族

定年の翌月 同じ机で月収は6割に 再雇用で働く60歳と大学2年の娘を抱える家計

※本記事は公的統計データに基づき、現代の家計事情をリアルに再現したシミュレーション・ストーリーです。4月25日の給料日、秋本隆志(60歳)は会社のロッカーの前で、スマホの給与明細をしばらく見つめていました。支給額258,000円。先月まで、...
2045年の仕事

AI時代 2045年の仕事内容「市役所職員」編――手続きは消えても 相談の窓口は消えない

※本連載は2026年時点の統計・公開情報にもとづく未来予測フィクションです。記事中の金額はすべて現在(2026年)の貨幣価値・物価水準に換算しています。昼下がり、仕事案内所のドアが開いた。リュックを背負った若い男が、入り口で足を止め、部屋の...
しおり堂の処方箋

愚公移山「その山は、ひとりで動かさなくていいのです」

朝の路地に、打ち水の跡が残っていた。七月の終わり、蝉が鳴き出す前の、まだ涼しい時間である。しおり堂の戸口で、栞さんが木の看板を布で拭いていた。「あの、もう開いていますか」声をかけたのは、白いシャツの女だった。肩に通勤用の鞄を提げている。矢野...
カンタの官報

カンタの官報 第1回 国の新聞

官報を読むのが日課の文鳥のカンタと、官報を敷物だと思っている猫のフク。二人の毎朝を描く4コマ漫画の連載が始まります。第1回は、そもそも「官報ってなに?」というお話です。ことば解説官報:法律や政令などの公布、国の各種のお知らせを掲載する、国の...
1ドル200円時代

食パン1kg 534円が約668円に 1ドル200円時代の食卓はどう変わるか

※本記事は「1ドル=200円」という為替水準を仮定した思考実験です。将来の為替レートを予測するものではなく、特定の金融商品・外貨の売買を推奨するものでもありません。登場人物はフィクションです。試算は公的統計に基づく機械的な計算であり、実際の...
未翻訳の本棚

両親に会えるのはあと15回 ティム・クックも推薦の未翻訳ベストセラーが説く5つの富

「そのペースだと、両親に会えるのはあと15回だよ」。カリフォルニアで働き、東海岸の実家には年1回しか帰らない生活を送っていた30歳の投資ファンド幹部は、友人のこの一言に打ちのめされました。彼はその後、仕事を辞めて家族の近くに引っ越し、3年を...
あなたの知らない官報

自衛隊OBの再就職届出 報酬基準が税法連動から「160万円」固定へ

2026年7月24日の官報(第1754号)に、防衛省令第18号が掲載されました。自衛隊法施行規則の一部を改正する省令です。改正されたのは第65条の14。「防衛大臣への事後の再就職の届出を要しない報酬額」を定める条文です。自衛隊を退職した人が...
2045年の仕事

AI時代 2045年の仕事内容「塾講師」編――名解説は消えても 隣に座る先生は消えない

※本連載は2026年時点の統計・公開情報にもとづく未来予測フィクションです。記事中の金額はすべて現在(2026年)の貨幣価値・物価水準に換算しています。2045年の仕事案内所。駅前の雑居ビルの2階にある小さな相談ブースに、夕方、大学のトート...
転落家族

休日の自転車事故で夫が2か月休職 月収はおよそ3分の2に 傷病手当金を待つ40代4人家族の夏

※本記事は公的統計データに基づき、現代の家計事情をリアルに再現したシミュレーション・ストーリーです。会社を長く休むことになったとき、収入はどうなるのか。多くの会社員家庭にとって、それは「起きてから初めて調べること」です。健康保険には傷病手当...
しおり堂の処方箋

虎穴に入らずんば虎子を得ず「迷えるのは、入り口に立った人だけです」

夜の九時を回っても、路地の空気はまだ昼の熱を残していた。古書店「しおり堂」の窓灯りだけが、店じまいを忘れたように点いている。ガラス戸が遠慮がちに開いて、ワイシャツ姿の男が顔をのぞかせた。「まだ、いいですか」「どうぞ。閉めるのは、気が向いたと...