ひも式ソケットと着脱式プラグから送電網へ ハベル【あなたの知らないS&P500】

ひも式ソケットと着脱式プラグから送電網へ ハベル 2025年売上58億ドル超 500分の17社目 あなたの知らないS&P500

電気を使うとき、私たちはコンセントにプラグを差し、照明のスイッチを入れます。

その「当たり前」が形づくられ始めた時代に、電気をもっと扱いやすくする器具を考えた発明家がいました。ハーベイ・ハベル2世です。

ハベル(Hubbell Incorporated、ティッカー:HUBB)の公式サイトは、創業者の先駆的な特許として「ひもで操作するランプソケット」と「着脱できるプラグと受け口」を挙げています。会社の始まりは1888年です。

それから135年以上。現在のハベルでは、送電線や変電所、スマートメーター、建物や工場の配線設備を支える製品が大きな事業になっています。2025年の売上高は58億4460万ドルでした。

COMPANY FILE ── 500分の17社目

社名ハベル(Hubbell Incorporated)
ティッカーHUBB(NYSE)
本社コネティカット州シェルトン
創業1888年(個人事業として。1905年にコネティカット州で法人化)
業種電力・電気インフラ(送配電機器、スマートメーター、配線器具など)
日本法人傘下ブランドAclaraの公式サイトに東京拠点「Aclara Japan GK」の記載あり
公式サイトhubbell.com(英語)
日本語サイト今回確認できず

1. 何をしている会社なのか

ハベルの2025年12月期の年次報告書では、事業を「Utility Solutions」と「Electrical Solutions」の2つの報告セグメントに分けています。

Utility Solutionsは、電力を中心に、ガスや通信も含む公益インフラ側の事業です。送電・配電で使う避雷器(ひらいき)、がいし、コネクター、アンカー、ブッシング、開閉器(かいへいき)などに加え、スマートメーター、通信システム、保護・制御機器も扱います。2025年の売上高は36億7230万ドルで、全社売上の63%でした。

Electrical Solutionsは、建物や工場などで電気を使う側を支えます。配線器具、壁や天井の中に先に組み込む電気工事用の製品、接続・接地製品などを扱い、2025年の売上高は21億7230万ドル。全社の37%です。

2部門を合わせた売上高は58億4460万ドル。いまのハベルは、電気が発電所から届き、建物の中で使われるまでの複数の場所に製品を持つ会社です。

2. 1888年、電気を「使いやすくする」発明から始まった

ハベルの公式沿革によると、会社は1888年、発明家で起業家のハーベイ・ハベル2世によって始まりました。

公式サイトが代表例として挙げるのが「pull chain lamp socket」と「separable plug and receptacle」です。前者は、ひもを引いて照明を操作するソケット。後者は、プラグ側と受け口側を着脱できる仕組みです。

会社自身が説明しているのは、これらの先駆的な特許までです。現在のコンセントそのものを発明した、という話ではありません。

それでも、電気が商用利用され始めた時代に「どうやって安全に、簡単に使うか」を製品にした会社が、現在まで続いていること自体が面白いところです。

3. いまの中心は、送配電網を軸にしたUtility Solutions

2025年の売上構成を見ると、現在のハベルを最も大きく占めるのはUtility Solutionsです。

年次報告書には、送配電線や変電設備で使う部品がずらりと並びます。避雷器は雷によるサージ(過電圧)から設備を守り、がいしは電線と支持物を電気的に絶縁するための部品です。さらにスマートメーターや通信システムなど、電力網を計測・制御する製品もあります。

つまり、創業期の物語が「目の前の電気をどう使うか」だとすれば、現在の大きな事業は「電気をどう届け、どう計測し、どう制御するか」の側に広がっています。

ハベルの2025年12月期の売上高の内訳。Utility Solutionsが63%、Electrical Solutionsが37%

4. 75を超えるブランドを束ねる

2025年の10-Kで、ハベルは75を超えるブランドを持つと説明しています。

Utility Solutionsには、スマートメーターなどを扱うAclara、送配電機器のChance、Ohio Brassなどがあります。Electrical Solutionsには、Hubbellのほか、BellやRacoなどのブランドが並びます。

ブランドの数そのものより、使われる場所の広さがこの会社の特徴です。送配電網の部品から建物側の配線器具まで、異なる場所で使われる製品群を複数ブランドで持っています。

5. 日本との関係――東京にAclaraの拠点表示

ハベル本体の日本語サイトは、今回確認できませんでした。ただし、日本との接点がないわけではありません。

ハベルが2018年に買収したAclaraの現在の公式問い合わせページには、日本拠点として「Aclara Japan GK」と東京都港区の住所が掲載されています。Aclaraは、スマートメーターなどを手がけるブランドで、ハベルのUtility Solutionsにも含まれています。

一方、ハベルが2026年2月にSECへ提出した2025年末時点のExhibit 21には、「Aclara Japan Godo Kaisha」の名前は掲載されていません。過去の2022年末の同資料には掲載されていました。

この違いだけから、日本法人の現在の法的な位置づけや存否までは断定できません。そのため本稿では、「Aclaraの現行公式サイトに東京拠点の記載がある」ところまでを確認済みの事実とします。

6. Bellの公式サイトがいう「Bell box」という呼び名

ハベルのブランドの1つ、Bellは1946年にシカゴで創業し、1986年にハベル傘下へ入りました。屋外用の電気ボックスやカバーを手がけています。

Bellの公式ページは、全米の電気工事士や請負業者が屋外用コンセントや接続箱を必要とするとき、いまも「Bell box」と名前で求めると説明しています。

これはメーカー自身による説明です。ただ、会社名ではなく傘下ブランドの製品名が、現場での呼び名としてメーカーが挙げているというのは、日本からS&P500の銘柄名だけを見ていては気づきにくい接点です。

7. 雑談で使える一言

「S&P500のハベルは、ひも式ソケットと着脱式プラグの発明史から始まり、いまは売上の63%が電力網などの公益インフラ向け事業です」

1888年の電気器具から、送電線、変電所、スマートメーターへ。ハベルを追うと、電気を「使う道具」の歴史と、電気を「届けるインフラ」の現在が1社の中でつながります。

S&P500に連動するインデックス投信を積み立てているなら、その投信を通じて、この会社への投資を間接的に含んでいることになります。

これであなたは、500社のうち17社を知りました。

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※本記事はAIを活用して作成し、編集部が公的機関の発表などの一次情報にもとづいて事実確認を行っています。詳しくは編集方針・AI利用ポリシーをご覧ください。

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