しおり堂の処方箋 推敲「完成は、まだ来なくていいのです」
雨が降り出したのは、駅から少し歩いたところだった。折りたたみ傘を持っていなかった彼女は、軒先を探して路地に入り、看板もろくに読まないまま、目についた店の扉を押した。古書店だった。紙とインクの匂いがした。「いらっしゃいませ」奥のカウンターから...
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